ゆるブラック企業とは、長時間労働やパワハラや労働法違反などもはなく、職場の雰囲気もどちらかというと和気あいあいとしているけれども、やりがいや成長を実感しづらい職場環境の企業をいうそうです。
つまり、「ゆるいブラック」ではなく「ゆるすぎて逆にブラック」ということだと思います…。なので、いわゆるブラック企業とホワイト企業の間、というのとも少々異なるように思います。
そこで、何が問題かというと、前述の、「やりがいや成長を実感しづらい」故に、やる気のある若者がどんどん辞めてしまい、いわば若年性窓際族みたいな若者ばかりが残ってしまうと…。
事業主サイドから見ると、「厳しくしてもいかんし、やさしくしてもダメじゃぁ、一体どううせえっちゅうんだ~!」と叫びたくもなりますが、ここは一つ冷静に考えてみる必要がありそうです。
以前、「従業員にとって良い会社とは?」というお題で、「正当な評価をしてくれる会社」を挙げている従業員が多いということをご紹介しましたが、この「正当な評価」が重要なキーワードではないでしょうか?
これはつまり、今どきの若者的な十把一絡げのとらえ方と対局にあるスタンスで、ずばり「一人ひとりをよく見る」ことが「スタート地点」ではないでしょうか。まずはじっくり観察することが大切です。若い従業員が二~三人しかいないというならなおさらです。創業から日が浅い会社で、一人しかいなかった従業員が二人になったときなどはむしろ絶好の機会かもしれませんね!