「スポットワーカーとはなんぞや?」と思われる方もおられるでしょうが、要は単発のバイトです。それではギグワーカーと同じなのか?」と思いきや、これが全然違うのです。
ギグワーカーは現行制度上は労働基準法上の労働者ではありませんので、仕事中に事故にあって怪我をしても労災保険の給付もありませんし、最低賃金も適用されないので、使う側が自由に報酬を決めることができます。一方スポットワーカーの方はれっきとした労働者ですから、当然最低賃金も適用されますし、仕事で怪我や病気になれば労災保険の給付もあります。ではスポットワーカーと、従来のアルバイトはどう違うのか?ということですが、スポットワーカーは仲介業者が使用者と労働者の間に入ります。しかしながら、雇用契約はあくまでも使用者と労働者が直接締結するので、派遣とは全く異なります。仲介業者は雇用契約自体には介入しません。
働く側から見れば、スポットワークは労働者としての身分が保障されつつギグワークと同じような身軽さ気楽さがあるし、派遣のような業種の制限もないので、大いに人気があるようです。特に最近は副業の形態として重宝され、労働者数が急増しているとのこと。もちろん働く側がお手軽である分、使用者側も当然ながらあくまでも臨時要員としている場合が多いので、やはり即戦力としてのスキルが高い人材が求められることは言うまでもありません。