首相が、「最低賃金の全国平均を1000円に引き上げる目標である」と6月に提起し大きく報道されましたが、最近の報道によれば、政府目標通りの引き上げは確実のようです。
もし本当に全国平均を1000円にするとすれば、現在最も高い東京の最低賃金1072円は、1115円程度になることが予想されます。ちなみに現在最も低い最低賃金は853円ですが、これも今年同率の上げ幅とすれば、888円になります。ここでちょっと比較をしてみます。
東京の最低賃金額 ：1072円（現在）→1115円（新年度予想）
最も低い最低賃金額： 853円（現在）→ 888円（新年度予想）
差額 ： 219円（現在）→ 227円（新年度予想）
これでは地域格差がますます広がってしまいます。もちろん国もこのことは十分意識しているようで、区分分け（ランク）を現行の4区分から新年度には3区分にすることとしていますが、地域格差是正の措置はもっと推進すべきではないかと思います。そういえば、沖縄では初めて人口が自然減になったそうですし…。
